山形大学医学部外科学第2講座

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INTERVIEW

インタビュー

心臓血管外科 林 潤
心臓血管外科
Jun Hayashi M.D.
林潤

CAREER

2008年  山形大学医学部附属病院初期研修センター
2009年  公立置賜総合病院外科
2010年  山形大学医学部附属病院 第二外科
2012年  仙台厚生病院 心臓血管外科
2013年11月より現職

心臓外科といえば成績優秀な人しかなれないイメージがありますが、どうなんでしょうか?

僕自身は大学時代全然成績が良くなかったです。だから自分でも悩んでました。「心外、かっこいーけど、おれは無理かな・・・」「術野に立ちまくってるあの管の意味がどれもわからん・・・」って。最初はわかんなくてつらかったですが、楽しければ勉強するようになりますし、他の科と比べて極端に複雑なことをやっているわけではありません。きっと頭よければいろいろ楽に仕事ができるのでしょうけど、勉強すればわかるようになるわけですし、やる気と情熱があれば十分にできる分野と思います。

つまり、心外になる上で一番必要なものは・・・?

やる気と情熱ですね。

心外はキツくてツラいイメージがありますが、どうなんでしょうか?

そうですね。なんでしょう。キツくなくてツラくないわけではないです笑。
まず、手技が繊細ですので、医者として一人前になるのに時間がかかります。4年目になったとき、麻酔科の同級生が立派に一人で麻酔をかけているときに、心外では助手の仕方で怒られています。ツラいですよね。でも長い目で見ると、その時間があってこそ、自信をもって心臓の手術に挑めるようになるので、必要な時間だと思います。(ただ、怒られているその瞬間は、そう思えないだけです。)僕は怒られてもわりと耐えられる方なので、別に大丈夫でした。
緊急手術が多くて大変そうとも言われます。それに関しては、病院によるかと思います。すごくたくさん来る病院もあれば、そこまででもない病院もあります。すごくたくさんくる病院にいれば大変だと思います。でも、医師がいる病院であれば、自分の子供の運動会 の日は緊急対応ができない旨をあらかじめ伝えておけば、代わりの人で対応してくれるはずです。仲間でお互い助け合いながら、仕事ができます。 毎週日曜日休んでショッピングをエンジョイする・・・という生活はできません。でも、多くを望まないのであれば、十分人らしい生活をしながら、充実した時間を過ごせます。

心臓外科をやる上で、医局に入局した方がいいんですか?
医局人事で行きたくないところに行かされるくらいなら、フリーでやった方が・・・。

フリーでやる選択肢も十分あると思います。別にいいと思います。フリーのいいところは、自分の行きたい病院を探して、そこに行ってできることです。
ただ、外科医の特徴は色んな病院で修業を積むという点です。何年も同じ病院にずーっといる先生は少ないです。いろんなやり方やいろんな上司に教わった方がいいからです。そうなると、フリーの場合は、常に自分でアンテナを高く持って、就職活動をしながら働くことになります。それでうまくいっている先生もいますが、大変だと思います。
また、フリーの先生でも、その病院に行けば、その病院の先生たちとうまくやっていかなければ手術はうまくいきませんし、上司に教えてももらえません。だから、フリーな先生も上だけを見つめてとんがっているわけではないので、その時その時で仲間を作ります。もし、その「仲間」というところが「医局」であれば、それは「ホームグラウンド」という意味合いが出てきます。ホームグラウンドには、仲間の先輩や後輩がいて、なれ合いではなく、competition(競争)をしながら、成長できます。実際、僕自身は、同級生や年の近い先輩が論文や発表をしているのをみて論文を書きましたし、発表も数多くしました。(一人ではなかなか書けないものです。)
精神的にもよりどころがあります。比較的悪いイメージのある医局人事に関してですが、幸い山形大学では、それぞれ個人のやりたいことに応える形で人事をしていただいています。僕自身は東北有数のハイボリュームセンターである仙台厚生病院で手術をたくさん経験し、大学に帰ってきて論文や発表に力を入れることができています。
関連病院は、山形県内のみならず、仙台や新潟、関東の方にまで関連病院がありますので、ある程度希望に沿った形で勉強をしながら働くことができます。

なぜ山形大学にしたんですか?
地元とか、せっかく心外やるならビッグになるために東京とかはどうですか?

僕も、正直、別に山形に残らなくてもよかったです。宇都宮出身ですし、特に残る義理はありませんでした。でも、今は悩んでる学生の皆さんに山形大学おすすめするポイン トはいくつかあります。
1つは、山形大学が全国のレベルに達していること。当時それがわかって入局したわけではないのが本音ですが(笑)、今は全国学会に行っても山形大学の心臓外科の手術や成績は、全国に引けをとりません。十分胸を張って成績を出せるレベルに達しています。うちでは普通にできるけど、他の大学どこでもできるわけではない、という手術もあります。だから、何も、ビッグになりたいからといって見ず知らずの土地に挑むストレスなく、全国に通じる手術を出身大学である山形にいながら勉強できます。(行った先が本当にレベルの高い心臓手術をしている保証もないでしょうし。)
もう1つは、上にも書きましたが、関連病院が増えていて、必ずしも山形県内にとどまらない点です。山形にホームをもちながら、他県にも修業に行くことができます。東京の病院に行ってもいいと思います。ただ、都会には人が集まりますので、替えがたくさんいます。どの先輩も自分一人を大切にしてくれるわけではありません。ツラい思いをしたら、自分で次の病院を探さなければなりません。やる気と情熱があればそれは東京のcompetitionを勝ち抜けるかもしれませんが、勝ち抜けない人の方がずっと多いのもまた事実です。
山形大学にいても同じように厳しい世界です。しかし、厳しいながら守ってくれるのが医局の良いところです。

山形でもいいとは思っていますが、親が弱ってきたら地元に帰りたくなるかもしれません。

それは大切な問題です。なので、一度相談に来てみてはどうでしょうか。
当科はそういった場合には、一度入局していても、そのときがきたら紹介状をつけて地元に紹介するという方針にしています。

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