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蓮華王院三十三間堂より。
京都駅より市バスで10分くらいですので、非常にアクセスも良いところです。
高校の修学旅行でも京都を訪れたのですが、残念ながらここに来ることはありませんでしたので、感動も一層強いのです。
さて、私は仏教についてはあまり詳しくないのですが、二十八部衆という仏法を守るマッチョで強面な方達が向かって左側(拝観者がわ)に、その奥に1001体の千手観音がいらっしゃる。
私はいつも・・・
あれはイカン!
これは怪しからん!
だのと怒っているため、教授から
『仏心を身につけなさい』
言われ、思い立ってこの蓮華王院三十三間堂に参ったのでした。
静謐な空気に包まれますと…
仏法を守るために、邪鬼的なものを成敗するといういかめしい顔をしている二十八部衆のみなさんのような心も大事なのですが、この静かなアルカイックスマイルをたたえた観音様たちのような心も大事だなーと、なんとなくわかって参りました。
(思えば、私がいつもしているデストロイは、『成敗』にほかなりません)
さて、この1001体の千手観音様のなかに必ず会いたい人と同じ顔をした観音様がいるという伝承があります。この時は、残念ながらお会いできずに山形に帰り、それから実家へ帰省したのでした。
齢92の祖父を岩手の田舎に訪ねますと、
『よう来たなあ』と。
腰椎圧迫骨折している間に肺炎になっていたようで、寝たきりになる危険が高かったようで、確かに祖父以外の同室者の方は皆寝たきりだったそうです。
祖父が寝たきりにならないように、看護師さんが
『寝返り打てたら立て、立ったら歩け、看護師さんはありがたくて厳しいもんだの(笑)』
と熱心にリハビリをしてくれたようです。
『(肺炎になって)うなされてるときー、おめんど(あなた方=私と家内)は2回も枕元に来たから珍しくもねえが、本物が来るといいもんだの』
と笑いながらいうわけです。
さて、お暇を頂こうとしますと、祖父は改まって
『いいかね、慕われる医者になりなさいな。』と何度もいうのです。
信心のない私ですら、
『あー、三十三間堂の観音様がわざわざここに来て、祖父に言わせてくれたんかなー』
と思うくらい、この祖父もアルカイック・スマイルであります。
帰りがけに祖父は、自慢の畑で収穫された茄子、南瓜、夕顔、トマトなどを山ほど持たせてくれました。
これもまた仏心であります。
心臓血管外科よりも、臨床微生物学よりも、やはり『仏心』は日本人には身近ながら深淵なもののようで、さらなる考察が必要のようです。
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Teofila Needleman (木曜日, 02 2月 2017 11:00)
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