マンガ書評つづき(まえかわ)

帰り道に夕焼け。

今日は日中は山形市内の予想最高気温は30℃で、夕方あたりより何やら曇り、空気がよどんでまいりました。夕焼けしており、撮影。

 

 

マンガ書評続き。

 

私は以前より講談社の『モーニング』は大体毎週買っているのですが、最近小学館の『ビッグコミックオリジナル』も買うようになりました。読み比べますと、なんとなく出版社の方針というのが見えてくるわけです。

 

 

『真夜中のこじか(あおきてつお著)』

 

毎回ビッグコミックオリジナルを買うことができるわけではなく(隔週なので買い忘れることがあるのです)、全部のストーリーをチェックできているわけではありません。

 

このマンガのストーリーは、上のアマゾンのリンクからご覧いただければわかるのですが、要するに夜間専門の小児病院で一生懸命頑張る小児科の女医さんの話であります。

 

 

名門大学病院から派遣されてきた肉食系研修医に、

 

『私ね、病気じゃなく患者を診る医者になりたいの』

 

と言ってのけてしまうような話であります。

リンクをご覧いただくとわかるのですが、この女医さん、美人に描かれております。話の設定上おそらく5年目くらいの先生でしょうか。

(いや、美人だからどうとか、不美人だからどうとか、そういうことではないのです)

 

このセリフですね、クサいとか感じる前に、普通に働いている一外科医(一臨床微生物学者)としては違和感を憶えるのです。

 

 

端的に例を挙げるならですね・・・

 

私   『おい・・・シャレ※・・・

 

     オレ、病気じゃなく患者が診れる医者になりてーんだ・・・』

 

なんて後輩に熱く語ったらですね、

 

シャレ君『先生・・・俺、先生についていきます!!』

 

・・・

 

ではなくまず間違いなく

 

シャレ君『まえかわ先生・・・熱でもあるんですか? 採血します?』

 

と言われてしまいます。

 

※シャレ君といいますのは、3年目のヤスモト君であります。

 普段ヴィンセント・ギャロ風のハードボイルドな私服でキメてくるオシャレ野郎だからか(内田先生いわく『服装はロック野郎』)、痩せすぎてシャレコウベ様だからなのか、なぜかみんなからシャレ先生と呼ばれております。

 

 

逆にですよ、

 

ハヤシ君『〇〇ちゃん、俺、病気じゃなく・・・(めんどいので以下割愛)』

 

などどハヤシ君がそのへんの女子学生に語った日にゃあ、

 

私   『油売ってんじゃねーよ!! はやくICU行って患者みろ!! このタコ!!』

 

となります。

 

 

私がここに違和感を覚える理由は、非医療従事者の方は

 

『医療従事者は病気(現象)か患者(人格)どちらかしか見れないのではないか』

 

と思っている(誤解している?)からなんではないか。ということです。

 

 

私は、多くの善良な(おそらく世の中の8割がたの)医師は病気も患者さんも、どちらもちゃんと見てんじゃないの?と勝手に思っています。

1割くらいは『俺は患者なんてみねー。病気しかみてやんねーぞ!!』という偏屈な方もいるかもしれませんが、幸い私はこういう方にあまり関わったことはありません。

 

 

ただ、医師のマンパワーからか、『外来で十分話聞いてもらえなかった・・・』という患者さんはいても仕方ないかもしれません。

気の短い私でも、診療時間が許すなら患者さんの訴えはしっかり聞きたいとは常々思うのですが。