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おとといは救急当直,昨日は研究会,今日は午前中大学院講義の受講とやや多忙であり,更新が滞ってしまいました.
今日は病棟業務を他のみんなにお願いし大学院講義へ.
この大学院というシステムなのですが,ある程度の単位数の講義を受講しないと大学院の卒業要件を満たせないということで,この単位を見たしかつ学位論文を書いている,ということが卒業要件に必要です.
これを満たして初めて『医学博士』『山形大学大学院卒』ということになります.
ちなみにトータルの授業料は4年間で200万円くらいで,長野授業時代は休学しており休学復学までしっかり者の秘書未来氏がチェックしてくれております.
(どうせ適当なんだろ)とかタカをくくっていましたが,親切な学務の方から単位が足りないと教えていただきまして,
『今日の講義がまえかわ先生にオススメです』
というので出席してきました.出席しないと,この講義のDVDを後で見てレポートを提出しなくてはならないので,つらいことになります.
同じく医局の大学院生のザキミヤ先輩(宮崎良太医師)とオオバ選手はすでに短期集中で単位数を満たしているようです.
免疫の先生のお話でしたが,モノクローナル抗体を取り出す研究手法についてでした.
人間の体には,バイキンと戦うためのリンパ球が分泌する『抗体』という物質があります.
この抗体といいますのは,いわばバイキンだの侵入してきた異物だのを撃ち落とすミサイルみたいなものです.
侵入してくる敵の種類は無数ですので,リンパ球氏はあらゆる敵に対抗できるだけの種類の抗体をつくらなければならないのです.
そこで,この抗体を一種類だけ抽出するようなシステムを作り,この単一の抗体(モノクローナル抗体)を治療薬として,もしくは実験薬として応用する,という話であります.なんでもリウマチ,癌,白血病の治療にこのモノクローナル抗体は臨床応用されているようです.
実験医学ですので残念ながら実感がわきませんでしたが,非常に面白い話でした.
『人間の体は何種類くらいの抗体を作っているのですか?』
と講師の先生に質問したところ,
『実際に数えた研究者はいないのですが,10の10乗くらいと予想されています』
とのことで,まさしく天文学的な数字であります.
人間の体というのは,ありとあらゆる病原体だの外敵だのの侵入を想定しているということなのでしょう.
私は残念ながら実験医学に携わることなく大学院を卒業してしまうことになりますが,『臨床』微生物学者ですので,患者さんのそばでバイキンを退ける学問を大学院卒業後も続けていきたいと思うわけです.
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