医師国家試験 (まえかわ)

当直明け,9時ころ医局に一端戻ろうとしますと医学部ロータリー前に人だかりが.

 

学部6年生の皆さんが医師国家試験に出発するのですが,その見送りです.それぞれの部活やサークルの後輩の皆さんが,先輩を壮行しているのです.

 

下っ端教官の一人として,6年生の皆さんの健闘をお祈りしています.

 

 

 

仙台に3日間泊りがけで試験なのですが,毎日夜は医学予備校のネット講義を聴いたり,出元不明の予想問題がホテルの部屋に回ってきたりと,特有のイベントがあります.

 

 

この国家試験というのは,今はどうか不勉強なのでわかりませんが禁忌問題』というのがありまして,医師として絶対に間違ってはならない,選ぶと患者さんに重大な危害が及んでしまう,という選択肢があります.これを2つ以上選んでしまうと,ほかの問題がいくつできていようが,不合格になってしまいます.

 

 

1日目が終了して,ホテルの部屋に戻ってくると親友M君が半ベソ掻いて泣きついてくるのです.

 

M君  『ヒーーーッ!! まえかわーッ・・・ どうしよう・・・禁忌選んじゃったよう・・・(泣)』

 

私   『どうしたッ??』

 

M君  『鼻血が止まらない人では,内頚動脈を結紮する,っていう選択肢選んじゃったよう・・・(泣)』

 

私   『大丈夫だッ.まだ(禁忌枝)1つだろー?  軽く一杯やって,気を取り直そう』

 

 

・・・

 

※内頚動脈というのは,直接脳を循環する動脈なので,これを鼻血くらいで縛るのは当然やってはいけないコトなので『禁忌枝』の可能性が高いと思われます.

 

それから,友人3人で仙台の国分町の『天一』という肉骨粉っぽいどろどろした汁が特有のラーメンを食べ,軽く1杯やってホテルで勉強し直したのでした.

 

 

幸い彼も私も1度で国家試験をパスできました.

親友M君のもとに届いた国家試験の採点のはがきには,やはり『禁忌1』と.

ほっと胸をなでおろしたそうです.

 

 

試験ってのは,何度も受けて愉快なものじゃありませんし,何回も試験に落ちていると『負け癖』がつく気がします.

 

 

山形大の6年生の皆さんの健闘をお祈りしております.

 

今日は当直明けですので,短文で失礼します.