疫病 (まえかわ)

イメージは,ある晴れた日曜日に手術室のラウンジからiPhone 4sで撮影した蔵王です.

 

私は土日の午前の回診後,ICUの患者さんを診察してからすぐそばにある手術室のラウンジでサボるのが楽しみなのですが,よく澄み切った空と蔵王がここから撮影できました.

 

 

 

朝NHKのニュースを見ていましたら,大蔵村で391cmの積雪量とのことです.

 

私  『たとえば,50cm積もったら1回除雪すると仮定するなら,1日8回くらい除雪するんかなー』

 

家内 『でも,1回あたり30分から1時間かかるとすると,ほとんど1日の大半除雪することになるね・・・』

 

私  『ということは,一か所除雪しながらも,直前にどけたところはもうすでに積もり始めているのか・・・』

 

 

 

さくらんぼの収穫の時期に,樹から落ちて外傷性に大動脈解離を発症される方がいます.

屋根に上って除雪される方も,転落して肋骨を折り気胸になって呼吸器外科にかかったり,大動脈解離や大動脈破裂になって心臓血管外科にかかったりすることのないように,どうかお気を付けください.

 

 

 

さて,わが心臓血管外科グループにも疫病の兆しが.

今日は,残された健康体であるハヤシ君が救急当直,私がICU当直中であります.

 

 

学生時代に細菌学の教授が講義で話されていたのですが,人間は平均年に6回は風邪をひくそうです.

インフルエンザウイルスの権威的な先生だったのです.私も学生時代からバイキン好きでこの細菌学教室によく出入りして,インフルエンザウイルスをニワトリの赤血球に感染させて増殖させる,という実験をさせていただきました.

 

動物実験施設に行って,ニワトリの脇にある静脈から採血してきて,それにウイルスをまぶすのです.

 

エアーカーテンをしてウイルスが漏れないようにしてもやはり少しは漏れるようで,実験翌日は微妙に体調不良だったことを覚えています.

 

 

実験といえば,学部6年生のときは分子医学を研究している講座で1ヶ月間に100回くらいPCR法(DNAを増幅させて寒天の中で電気泳動する)をしていた記憶があります.

いまから10年ほど前の話ですが,この分子生物学の指導教官のS先生が,DNAの増幅中に(することがなくヒマです)当時発表されたばかりのiPodでパット・メセニーを聞かせてくださったのです.

 

 

S先生 『まえかわ君,これすごいでしょ.こーーんなに曲入るよ』

 

私   『おーッ!! マックにはこんな附属品があるんですね!!』  (←iPodのことです)

     『メセニーのファースト・サークルだッ!!』

 

と感嘆しましたが,これがこんなに普及したり,電話できるiPod(iPhoneです)が開発されるなんて,当時は思いもしませんでした.

 

 

今の医学部の最終学年はクリニカルクラークシップという形で臨床医学一辺倒で,こういう実験医学,基礎医学から遠ざかるのは残念な限りです.

私は臨床(具体的には『手術室』と『集中治療室』を意味します)から離れて実験をする機会には恵まれないのではないかな,と自分では思っているのですが,ラボで人生のひと時を遅れる方がうらやましい時があります.