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内田先生に『学術部長(?)』に任命された私の、今年最後の仕事がありました。
学術会議、いうなれば若手の『つるし上げ』大会です。
私のような、地方国立大学病院で勤務する医師の3つの仕事として、『臨床』『研究』『教育』があります。
まず、『臨床』ですが、患者さんに山形でなしうる最高の外科医療を提供するということ。これにエネルギーの6-7割くらい。
『研究』:私はおもにバイキンに関する研究。これがエネルギーの2割くらい。
『教育』:医学生さん、研修医の先生の教育。あるいは後輩の教育。エネルギーの1-2割くらい。
研究なのですが、私の同級生の内科系や、眼科、耳鼻科、小児科の医局に入っている人たちはだいぶ学位取得された方が増えてきました。いろんな賞を受賞される方も内科系は多く、私は内心、うらやましいなーと思いつつ肉体労働者なので臨床と切って切り離せないバイキン研究にいそしんでいるのです。
自分の使う職場、医局、ICU、出張先のPCにひそかにevernoteをダウンロードし、どこでも学術的なメモができるようにしています。
この中に『学術本部』というフォルダを作り、心臓グループの後輩がどんな論文を書いているか定期的にチェックし、大学にいる間に『文章を書ける』ようにトレーニングしているわけです。
昨日夕方17時、医局にて。(PCでevernoteを開きながら)
内田先生『オメーら、いまから前川先生から訓示があるぞ!!!!』(普段は先生なんて言わない)
私 『では、今年の締めくくりの学術会議を行います。』
『ハヤシ君、論文の進捗状況はいかがですか』
ハヤシ君『・・・一回目の校正が帰ってきて、まだ直してません・・・』
私 『校正の期限いつまで?
なにーッ!!!!1月中????
正月明けまでに直せッ!!!!!!』
ハヤシ君『・・・はい・・・(しょぼーん)』
私 『中村君どうですか』
中村君 『アクセプトされたのが2つです。あと、執筆中が1つです』
私 『おーッ。ブラボーッ!!』
という風に、一人ひとりつるし上げ。
最後に金先生。私が言葉を発する前に、
金先生 『前川先生、正座してもよろしいでしょうか・・・』
(※注 先輩後輩の序列が厳しい外科の世界ですが、金先生は私の4つ上の先輩です)
全員笑うしかありませんでした。
私 『・・・』
金先生 『前川先生、そろそろ正座をやめてもよろしいでしょうか・・・』
昔の私達の医局で、すべての局面を土下座で乗り切ったという伝説の先生がいたそうです。
この後の仕事納めの飲み会でいうには、金先生は
『ここは正座で乗り切るのがベスト』と判断したそうです。
医局員のみなさん、出張中のみなさん、来年はがんばって論文書きましょう。
蛇足ですが、このブログは多少の表現の脚色はありますが、すべて実話です。
この3日間のみ私は仕事休みですので、ひょっとしたら更新が滞るかもしれません。
この学術会議中のBGMは、東京スカパラダイスオーケストラの『ゴッドファーザー愛のテーマ』でした。
(なぜか金先生が自らかけた・・・)
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みながわ (土曜日, 31 12月 2011 21:42)
僕はSurgery Todayから、あっけなくrejectされてしまいました。。。
もちろん、校正は何回もしましたよ((+_+))
また、次頑張りまーす。
yamagata-dainigeka (土曜日, 31 12月 2011 23:13)
rejectされても、チャレンジすることが大事なんじゃないかと思います。
私も、Surgery todayのようなIFがある雑誌には掲載されたことはありませんし、この面では、皆川先生にはるかに及びません。
みながわ先生も、当科の後輩の指導をよろしくお願い申し上げます。
2012年もよろしくお願いします。
くろだ (日曜日, 01 1月 2012 10:29)
私は、現在1つ投稿中。あと2つをbossに添削していただき、1つはもうすぐ投稿します。もう1つはbossのcheck待ち中です。
それにしても中村先生すごいですね。
>前川先生
僕は学術的なことが得意ではありません。特に、論文の題材をうまく探せません。アドバイスをください。
yamagata-dainigeka (日曜日, 01 1月 2012 18:20)
くろだ先生も御健闘されているようで、私たち大学下っ端クラスも見習わなくてはなりません。
中村君は文章力はまだまだですが、書いてみろと言われると、とにかく素直に書いてきます。初心者は、下手でも指導医のダメ出しを恐れず書くのが大事なんかなー、と思います。
題材の探し方は、地方会で発表したものをまめに文章に掘り起こすことが第一歩ではないでしょうか。原著論文になってきますと、過去の学会総会の抄録集から傾向と対策を立てることが大事かなーと、素人的に考えています。