消毒変遷・ファイヤー(まえかわ)

ヘキザックAL 1%(吉田製薬さんHPより)
ヘキザックAL 1%(吉田製薬さんHPより)

バイキンシリーズその②

 

手術時の消毒薬は何が良いのか.

現在主流の消毒薬っていうのは大きく分けて2種類あります.

 

①ポビドンヨード10%(商品名イソジン):皆さんおなじみ茶色いやつです.

 

②クロルヘキシジン0.5%(商品名ヒビテン,ヘキザック,ステリクロンなど):ピンク,もしくは水色のやつです.

 

でそれぞれにアルコールが追加されているものもあります.

 

ちなみに,アルコールってのは80%前後で一番殺菌能力が高いようです.時代劇で焼酎を吹きかけて(アルコール25%くらい)消毒ってのは,あまりほんとではないわけですよ.

 

 

最近トピックになってるのは,この論文です.

Chlorhexidine-Alcohol versus Povidone-Iodine for Surgical-Site Antisepsis.
この論文では,クロルヘキシジン2%(アルコール含有)ポビドンヨード10%を比較すると,前者がどうやら手術部位感染の抑制効果が高かったということを記載しています.ガイドラインのレベルでは,どちらでもよい,と現在は言われているのですが,数年後どうなっているでしょうか.
注目です.
先日の外科感染症学会でもまだポビドンヨード派が優勢のようでした.
写真は,吉田製薬が最近発売した『ヘキザックAL液1%』です.
クロルヘキシジンが何%が一番良いかはまだエビデンスがないそうです.

日本人に高濃度のものをつかうとアレルギーを起こす,という噂はありますが.

 

 

ファイヤーの話

このアルコール含有製剤で消毒すると,電気メスの使用で発火することがあるようです.

 

しかも,手術の清潔術野を作る覆い布の下で患者さんにやけどを起こすそうで,青白い炎なのでなかなか手術している外科医が気づかないことがあるようです.

 

手術終わって覆い布をあけると,患者さんの皮膚が焼けただれていることがあったそうです.

もしこれを使う機会があったら,気を付けたいものです.

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コメント: 2
  • #1

    月山道 (月曜日, 05 12月 2011 12:04)

    バイキンと呼ぶとちょっと、とっつきやすくなる気がします。消毒液に☻も色々あるんですね!

  • #2

    まえかわ (月曜日, 05 12月 2011 21:46)

    思うにバイキンってのは便利な言葉ですよ。
    『細菌』というと学術的すぎますけど、バイキンってのはやなせたかし先生のおかげで、すぐイメージ湧きますからねー。

    響きが、やっぱり『やつけるべき相手』という感じがするんですよ。